肩こりで最も多いパターンは頸椎椎間関節の不具合です。

頸椎椎間関節は深い皿(刺身のしょうゆ皿)を7枚重ねたような関節です。

頸椎の関節の構造は、回旋は十分にやりやすいのですが左右の側屈や前屈や後屈に制限が起きやすいのです。

世界の人間の95パーセントは右利きです。

したがって右利きであるがゆえに起こる骨格の弾力の不具合には一定のパターンがあるのです。

言い換えるといつも使っている方向の逆に骨格のねじれが生じるのです。

わかりやすく野球に例えて説明してみます。

大谷選手の活躍でメジャーリーグを視聴する日本人は飛躍的に増えました。

二刀流である大谷選手は右投げで左打。

イチロー選手も松井選手も同じ右投げで左打でした。

そしてヒットを打った後のベベースランニングは反時計回り。

右足に荷重して左足を先行させる左前走行です。

右利きの方はボールを投げる際にまず右足に体重を乗せてためを作りそのあとに左足に体重移動します。

バッティングにおいても右足に体重を乗せてためを作り左足に体重を移動します。

砲丸投げでも同様に右から左に体重移動します。

右利きの場合どうしても左足に体重移動することはできますがための動作である右足の体重移動は難しいのです。

日本を代表する大谷、イチロー、松井選手が右投げ左打ちである事実は偶然でしょうか?

3人とも将来メジャーリーグで活躍することを子供のうちからイメージしていたはずです。

そのために投げることを変えることはできないが、野球にとって打つことは左打ちが有利な事を知っていたはずです。

筋トレにおいてもスクワットは右足のため。

ベンチプレスは左手のため。

引く運動である背中の運動は右手のため。

このように体重移動のしやすい左過重だけではなく、右荷重を意識してバランスを整えることが大切です。

肩こりの筋肉である上部僧帽筋は肩甲骨から頭蓋骨に付着する筋肉です。

中部僧帽筋は肩甲骨から胸椎に付着しています。

下部僧帽筋は肩甲骨から骨盤に付着しています。

言い換えると肩こりの方は腰痛になり、腰痛の方は肩こりにもなりやすいのです。

肩甲骨の筋力テストは5パターン。

頸椎、胸椎、腰椎は8方向の関節の弾力の検査が必要です。

筋肉の騎士と停止を考えて、全身にある206個の骨から構成される200個の関節の8方向の弾力の保守点検が必要不可欠なのです。